おもしろ飼育コラム

生き物のお引越し
  • アクア・トトの生き物

生き物のお引越し

はじめまして、魚類担当の吉本です。 どうぞ、よろしくお願いします。   それでは皆様、こちらの水槽をご覧ください。 こちらは水族館2階にあるメコン川の魚を展示している水槽になります。   当館へ来ていただいた事がある方は、もしかしたら「知っているよ!」となるかもしれません。   実は、とある生き物がいなくなっております。メコンオオナマズの観察をしている時に「あの生き物がいないよ」や「もしかして…」なんて声が聞こえる事があります。 ご安心ください。     その生き物はこちらの水槽にお引越ししました!     そして、とある生き物とはプラークラベーンです! 世界最大級の淡水魚で非常に大型の淡水エイです。丸い円盤のような体はなんと2mにも達するほどに成長する魚で、これからの成長を考え、広い水槽に移動してもらいました。     休館日にこの様にして運びました。運んでいる道具は、水と一緒に生き物を移動できる便利な道具で、生き物を傷つけずに丁寧に運べます。     そして、広い水槽に移動した事によりぐんぐんと大きくなっている…気がします。 …ただ、困ったことが一つありまして。元気が良すぎるのか砂を撒き散らしてしまいます。   これが   その結果、こうなってしまいます。   隠しているものがまる見えです。     その為、魚類担当のスタッフはほぼ毎日この水槽に潜っては砂を戻し、また撒き散らされ、戻しては撒き散らされ、日々奮闘しております。   ですが、元気なのが嬉しいです!どんどんと成長してもらいましょう!その分、スタッフも頑張りますよ~!!   という訳で今回のお話は、大きなエイは移動したよ! の紹介でした。

特定動物ってなあに?(企画展裏話②)
  • 企画展・特別展示

特定動物ってなあに?(企画展裏話②)

みなさま、こんにちは! 暑い日々が続きますので熱中症対策してくださいね。   さて、7月19日(土)から新しい企画展が始まりました! 先日の企画展「毒の館へようこそ~博士と学ぶ毒生物~」のおもしろ飼育コラム、みなさまご覧になりましたでしょうか。     今回は、展示している特定動物3種についてご紹介したいと思います。 特定動物の1種、マムシについては助手がアツいコラムを書いていますのでそちらを読んでみてください。     特定動物を展示している水槽下にはなにやら標識が貼ってあります。 こちらは岐阜県より特定動物を飼育、展示してもよいですよという許可証になります。         そもそも、特定動物とは? 私たち人間に危害を加えるおそれのある危険な生き物のことをいいます。 企画展では特定動物であるアメリカドクトカゲ、マムシ、ヤマカガシを展示しています。     特定動物は現在、約650種の生き物が対象となっており、飼育する場合にはさまざまな決まり事があります。 例えば、ご家庭でペットとして特定動物を飼うことはできません。 また、一定の基準をクリアした施設の中でしか展示、飼育することができません。     企画展で展示するにあたって、岐阜保健所の担当者としっかりと打ち合わせを行い、準備を進めてきました。 無事に許可も下りまして、現在展示できていますが、それまでの道のりは長いものでした。     さかのぼること3月から、岐阜保健所の担当者と特定動物の申請についての打ち合わせを行いました。マムシ、ヤマカガシは岐阜県内で採集して、水族館に搬入することとなり、どういった書類が必要か相談しました。   そもそも、特定動物は飼養許可が下りている場所(例えば他の動物園水族館)から飼養許可が下りている場所への移動が多く、野生からの搬入事例はあまりありません。   担当者の方も県庁へ確認をとりながら、さまざまな書類と飼育するための設備や水槽を準備していきます。前例がないためか、許可が下りるまで時間がかかり、無事に許可が下りたのが6月頭となりました。なんと約3ヶ月もかかりました。     ただ、これよりも大変だったのがアメリカドクトカゲです! 東京都にある施設より借用することになりました。   6月末に保健所より許可証もいただき、7月頭に東京から岐阜へアメリカドクトカゲを車で移動する運びとなりました。 特定動物を移動するときは、なんと!通過する各自治体に、この日の何時頃に特定動物のアメリカドクトカゲを乗せた車が通りますよ~という連絡をする必要がありました。   約15の各自治体に電話する私の姿をみた助手は 『な、何か手伝えることはありますか…!』と声をかけてくれました。 (1時間半くらいずっと電話をし続けていたみたいです)   無事に各自治体への連絡も終了し、アクア・トトぎふにアメリカドクトカゲがやってきてくれました。     また、マムシもヤマカガシも無事に採集することができ、 企画展開始前に特定動物3種類そろいまして、一安心!   毎日、特定動物を飼育している水槽に異常がないか確認を行って、安心安全に展示をしていければと思います。       実は、ヤマカガシの展示水槽横にある仕掛けがあります。 こちらの机の引き出しの中にも何かものが入っているようで…?   ぜひ、アクア・トト ぎふに遊びにきて確かめてくださいね。

夏といえば…
  • イベント

夏といえば…

こんにちは。体験学習班の大島です。   酷暑の日々が続いていますね~。   この暑さ対策のマストアイテムとしては、やはりアナログ一番「うちわ」でしょう(私見です)。   巷ではハンディファンもだいぶ普及してきていますが、自らの体力を消費しながら仰ぐ風は格別です(また私見です)。     ただ今、ものづくりワークショップでは「どうぶつうちわをつくろう」を開催しています。     これまでのデザインを刷新して、今年は“顔”を前面に押し出しています。   お子様から大人の方まで、夢中になること間違いナシ!一緒に楽しんでいただけますよ!   こんなかわいいうちわで仰げば、さらに涼感アップです(またまた私見です)。 たとえハンディファンが充電切れでも、ものづくりワークショップでうちわを作れば、「楽しい」し、「涼しい」し、まさに一石二鳥!! 今年の夏の思い出に、ぜひ一つ作ってみてはいかがでしょうか?     夏休み期間中は、毎日開催しています。 平日は10:00~15:00、土日祝日と8月9日から17日までは10:00~16:00となっています。 みなさまのご参加をお待ちしておりまーす!

マムシを探せ!(企画展裏話①)
  • 企画展・特別展示

マムシを探せ!(企画展裏話①)

みなさまこんにちは。 助手です。※企画展「毒の館へようこそ~博士と学ぶ毒生物~」参照   去る6月初頭。私はとても焦っていました。 というのも、1か月以内に、ニホンマムシとヤマカガシをどうしても捕まえなければならなかったからです。     7月から始まる企画展では、岐阜県に生息する毒蛇「ニホンマムシ」「ヤマカガシ」を展示したいと考えていました。しかし、両種は人に危害を加えるおそれのある特定動物に指定されています。飼育するには、安全上の基準を満たしたケースを用意したうえで、県から許可を得る必要があります。   その許可が下りたのが、6月初頭のこと。つまり、展示が開始される7月までの約1か月間で、両種を捕獲しなければならなかったのです。     最初は、水族館の近くを中心に、何度か夜の森を探し回りました。このときは、カブトムシ・クワガタムシ展示の担当者ら数名と一緒に行っていました。 (「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」も8月31日(日)まで開催中です。こちらもよろしくお願いします。)   「見つけました!」 時おりそんな声が上がるのですが、見つかるのはコクワガタばかり。企画展担当の私は、歯ぎしりしながらも成果ゼロの日々が続きました。       あまりにも心配になってしまい、上司(執事)に相談したこともありました。 「マムシとヤマカガシが見つからなくて、このままじゃ展示できないかもしれません……」 深刻な私とは対照的に、上司はまったく動じません。 「なんとかなるやろ。そんなことより、ほかの準備をしっかりしいや!」     そんなある日、私は勝負をかけることにしました。天気は昼ごろから小雨。気温も高め。これは、爬虫両生類たちが活発になる条件がそろっています。きっと今夜は、山の林道にカエルがたくさん出てくるはず。つまり、それを狙うニホンマムシも出るはず! 急遽メンバーをかき集め、その晩に乗り合わせて山に向かいました。     夜、雨がぱらつく林道に到着し、車を降りて直後――数歩も進まないうちに、先輩が叫びました。 「ヘビがいるよ~!」 一同に緊張が走ります。早鐘を打つような心臓を抑えながら、先輩のもとにかけつけると、そこにいたのは……。     「タカチホだー!!」 そこにいたのは、七色に反射するウロコをもつ、美しいタカチホヘビでした。ミミズを食べるため、こんなジメジメした夜に出てくるのですが、出会える機会の少ない種です。 すごい……けど、今じゃない!       その後もしばらく粘ったものの、結局この日は成果なしで解散となりました。 深夜。後輩を家に送り届けたあと、コンビニに寄ったところで、先ほどの先輩から連絡が入りました。 「あの後、一人で田んぼを探してたんだけど、見つけたよ ^^b」 ニホンマムシを展示できるという安堵と、遅くまで探し続けてくれていた先輩の優しさに、私はその場にへなへなと座り込んでしまいました。 ありがとう、ありがとう……。     その数日後。今度は上司から連絡が入りました。 「ヤマカガシとれたで。ほら、なんとかなったやろ」 ……こんなにあっさり、なんとかなるんかい! 結局、私はずっと一人で空回りしていただけでした。     先輩と上司の手厚いサポートのおかげで、展示にはニホンマムシとヤマカガシの両種がしっかりと並んでいます。ぜひ、会いに来てください。     ※ニホンマムシやヤマカガシの飼養または保管のためには許可が必要です。また、捕獲には大変危険が伴います。絶対にまねしないようにしてください。

カルガモのヒナ、成長中!
  • アクア・トトの生き物

カルガモのヒナ、成長中!

みなさま、こんにちは。   先月の6月20日にカルガモのヒナが誕生しました! カルガモのヒナが当館で誕生したのは今回が初めてで、すくすく成長しています。 生後1か月が過ぎ、だいぶ大きくなってきたところです。 今回はヒナの誕生から、成長を紹介いたします。     まず、親が巣作りを始めたのが5月15日、そこから1週間ほどかけて卵を産みそろえていきました。(一気に全部産むわけではなく、数日にかけて産みそろえていきます。)     そして卵を10~13個産むと、抱卵が始まります。 5月中旬ごろから卵をあたためているのを見かけるようになり、少しずつ卵のまわりに羽毛がしきつめられ、巣が出来上がっていきました。 カルガモが卵をあたためる期間は、26~28日と言われています。 ですので、6月中にはふ化することになります。 日が近づくにつれ、私たちスタッフもソワソワしていました。 「今日ふ化するかな・・・」 「今日じゃなかったね。明日かな?」 と、毎日のように思っていました。   そして、6月20日の朝のことです。 展示水槽を見にいくと、ヒナがふ化し一緒に泳いでいる姿を見ることができたのです! こんな早くから一緒に泳ぐのかと感心しました。   今回ふ化したのは2羽。残念ながら、1羽はふ化して4日後に衰弱死してしまいましたが、もう1羽は今も元気に成長しています。     6月25日 まだまだ小さく、羽がふわふわしています。     6月29日 少し成長を感じます。     7月9日 親から離れて端の方で休んでいるのを見かけました。     7月12日 いっきに成長したなと感じた日です。     7月14日     生後1か月 1か月も経つと大人とほぼ変わらないくらいまで成長するよと聞いてはいたのですが、実際に成長を見て、成長速度に驚かされました。   産まれたばかりの小さくてふわふわしたヒナを見ることができたのは、ほんの数日で見る見るうちに大きくなっていきました。 小さい時期はあっという間で、少しさびしい気持ちもありますが、無事に成長してくれて、とてもうれしく思います!     皆様にも、この先の成長を見守っていただけると嬉しいです。 ぜひ、成長したヒナにも会いに来てくださいね! お待ちしております。  

企画展「毒の館へようこそ~博士と学ぶ毒生物~」
  • 企画展・特別展示

企画展「毒の館へようこそ~博士と学ぶ毒生物~」

みなさまこんにちは。   7月19日(土)より、企画展「毒の館へようこそ~博士と学ぶ毒生物~」が始まりました。 毒をもつ魚類から、爬虫両生類、鳥類、哺乳類、はたまたクラゲまで、さまざまな毒生物を展示しています。いくつかピックアップしてご紹介しますと……。     ウロコが美しいアオブダイ。 地域によっては毒をもっており、食中毒が発生しています。     ポップなカラーリングのアメリカドクトカゲ。 唾液に毒を混ぜ、歯の溝を通じて相手に注入します。     涼しげに触手をたなびかせているアカクラゲ。 触手に毒があり、海水浴中に刺傷事故が発生することもあります。     また、この度の企画展は、全体を通してストーリー形式で解説をしています。 「毒の館」に招待された博士と助手が、館で発生した事件の謎を追うというものです。     獣医師のあやな先生が博士役に、私(松下)が助手役になってさまざまな毒生物を解説しています。     楽しく、時々ゾクッとしながら毒生物について学べること請け合いです。 開催期間は少し長めの12月7日(日)までです。 ぜひ一度お越しください。

特別ワークショップ開催!
  • イベント

特別ワークショップ開催!

こんにちは。体験学習班の大島です。 「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」を開催中です。     この展示にちなんで、7月12日に特別ワークショップ「カブトムシのマグネットをつくろう」を開催しました。     クルミの殻と木の枝を使って、カブトムシを作ります。     これまで、当館が開催してきたワークショップに比べて、ノコギリを使ったり、グルーガンを使ったりと作業は細かく複雑で、完成まで1時間はかかるといった難易度の高いものでした。 そのため、どれくらいのお客様が参加されるのか不安でしたが、ふたを開ければ一日で40作品という結果に!     完成後の撮影ブースも人気でしたよ。     この日、色とりどりのカブトムシがアクア・トトからたくさん羽化していきました~。     また、先日「暑さにマケズ」で、なかなかカブトムシに出会えないというお話をしましたが、やっと出会うことができましたよ! 赤みを帯びた立派なオスのカブトムシです‼ (決してヤラセではありません)     やはり山の中で見るカブトムシは迫力がありますね。久しぶりにドキドキしました~。 翌日、展示ブースに仲間入りしましたよ。

暑さにマケズ
  • 企画展・特別展示

暑さにマケズ

こんにちは。体験学習班の大島です。   「夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!」を開催中です。   ボランティアさんや近所の友人から繁殖個体や採集個体などを譲っていただき、国産カブトムシはかなり充実してきました。     これはボランティアさんによるカブトムシ収容のようす。     私も、猛暑の中あっちこっちへ出かけて、なんとかノコギリクワガタやミヤマクワガタを2~3匹ずつ集めることができましたが、 やはりまだ時期が早いのかカブトムシにはなかなか出会うことができません…。     毎年、カブトムシやクワガタムシの採集に出かけている方に聞くと、「昔は多かったけどね~」という言葉。 確かに私が小学生の頃は、自宅の裏山でもたくさん獲れたものでしたが、先日行ったら山の様相がすっかり変わっていて、昔の記憶が役に立ちませんでした。     山の中を歩き回っても、出会う生き物は、 とか、 など。     近年の気候変動が虫たちにも影響を及ぼしているのでしょうか…(泣)。 夏はやっぱりカブトムシ!クワガタムシ!子供達には虫たちの採集や飼育に夢中になってほしいなと感じました。

そっくりないきもの探し
  • 企画展・特別展示

そっくりないきもの探し

みなさまこんにちは。 そっくりないきもの展の連動イベントとして、7月6日(日)に「そっくりないきもの探し」を実施しました。   暑い中ではありましたが、事前に募集した子どもたちに公園内で木の枝や葉っぱ、草などにそっくりな生き物を探してもらいました。 開始してしばらくは、なかなか見つけられません。なにせ相手はそっくりな生き物です。     みなさんはこの写真のどこに生き物がいるかわかりますか?   正解はここ! 拡大するとよくわかりますが、カマキリがいました。葉っぱの緑に紛れているので、動いてくれないとなかなか見つけられません。     ただ、子供たちも目が慣れてくると次々に見つけられるようになりました。オンブバッタやニイニイゼミ、ナナフシモドキも捕まえていました。   どれも自然の中にいると枝や葉っぱにそっくりで、確かにこれなら敵に見つかりにくいし、獲物にも気付かれにくいだろうなぁと感心します。     擬態する生き物がテーマの企画展「そっくりないきもの」は7月13日(日)で終了となりますが、みなさまの身近な自然の中にもたくさんのそっくりないきものたちがいるはずです。   日中は暑すぎてなかなか外に出る気になりませんが、朝や夕方に公園や河原などに行って、木や草むらをじっくり観察すると出会えるかもしれません。 生き物を探しているとどうしても夢中になってしまいがちなので、くれぐれも熱中症にはご注意くださいね。

そっくりないきもの展 みどころその4
  • 企画展・特別展示

そっくりないきもの展 みどころその4

みなさまこんにちは。 企画展「そっくりないきもの」も残すところあとわずかとなりました。時間が過ぎるのがとても早く感じます。そういえば、昨年ごろから近くのものが見えづらくなっていたので、最近老眼鏡を作りました。些細なことですが近くのものがよく見えることに感動しています。     話がそれましたが、企画展の生き物たちも近くで見ることでよりそのすごさがわかります。 今回は生き物たちにぐっと近づいていきたいと思います。 まずはこちら   どこに生き物がいるかわかりますか? ベトナムコケガエルが2匹いました。 それでは近づいて見てみましょう! 体の表面にたくさんの突起があって、色だけでなく質感も周囲のコケに馴染んでいますね。       木の幹にそっくりなマダガスカルヘラオヤモリは、ぐっと近寄って見ると口の下などの皮膚のつくりがとても複雑であることに気付きます。       標本の展示ではありますがコノハムシも近づいて見ることで、その形態のすごさにきっと驚かれることと思います。もうこれは葉っぱにしか見えません。     そっくりないきもの展は7月13日(日)までとなりますので、期間中にぜひ遊びに来てくださいね!

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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