世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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つぼみ、ショーデビューに向けて! (つぼみ成長期5)

2017.11.15 (水)

近藤

みなさん、こんにちは!

あっという間にもう11月中旬です。

今年も残り2ヶ月をきりましたが、、、

やっと、みなさんに報告ができます!!

 

4年前の3月、1歳の時にアクア・トト ぎふにやってきた

カリフォルニアアシカのつぼみ、

今は、5歳になりました。

そして現在、

ショーデビューに向けての練習をしています!!!!!!!

 

この4年間、ショーデビューを目指し、

日々トレーニングに励んでまいりました。

アクア・トト ぎふにやってきた当初は、

こんなに体も小さく、周りの環境に敏感で

誰かが動いたり、車の音が聞こえたりしただけでも

すぐに飼育舎に帰ってしまっていました。

 

慣れてきたかなー・・・と、思っても

ちょっとしたきっかけ(何かが落ちる音がしたり、人の陰が横切ったり)で、

落ち着きがなくなり、トレーニングを中断することもありました。

ですが、4年かけて少しずつ環境にも人にも慣れていきました。

 

今では体も大きくなり、

人が通っても、大きな音がしても、驚くことはほとんどなくなり

ずいぶんたくましく成長してくれました。

私と比べると成長したのがよくわかりますよね!!

 

アシカショーを見に来ていただいたお客様に

「つぼみちゃんはショーに出ないの?」

と、気にかけてくださる方がたくさんいらっしゃいました。

ありがとうございます。

やっと、デビューの兆しが見えてきました!!!

 

ということで、今日は少しだけですが

デビューに向けての準備の様子をお届けしたいと思います。

 

ショーの準備って、

やらなくてはいけないことがたくさんあって結構大変なんです。

(4年かかっているわけですから、お分かりいただけるとは思いますが。笑)

 

まずは、ショーの台本が必要です。

どんなショーにするのかを考えなくてはいけません。

(この時に、トレーニングする種目も考えながら作ります。)

文字にするとA4用紙4.5枚分くらいあります。

これで大体15~20分くらいのショーができます。

そして、台本どおりのショーができるように

つぼみのトレーニングが始まります。

 

健康管理をする上で必要な種目は

この4年である程度できるようになっていたので、

それを応用してショーの中に取り入れたり、

マリンのショーでもおなじみのスポーツなどもできるよう、

トレーニングをしていました。

ボール乗せのトレーニング。

サッカーのトレーニング。

 

今回のショーで新たにトレーニングするのは11種目でした。

ダンベル持ち上げのトレーニング。

算数のトレーニング。

かぶりものトレーニング。

これが一番時間がかかりました。なにをかぶるかはお楽しみ!!

 

今年の夏前から開始して、10月に全てのトレーニングが終了!

3、4日でできてしまう種目もあれば、

3か月かけてやっとできるようになった種目もありました。

 

そして9~10月頃から、ショーでお見せする種目を通しでやってみたり、

トレーナーが喋りながらそれに合わせてつぼみが動いてみたり

・・・と、少しずつショーの雰囲気をつかんでもらう練習がはじまりました。

 

それから、どんなことがあってもびっくりしないようにするトレーニングも

同時にはじまりました。

例えば、

遠いところから飛んでくる輪、

近いところからくる輪もとれるようにしたり・・・

 

散歩中、カメラを近づけて撮ってみたり

 

観覧席で変なことしてても気にしないように・・・

いろんな場面を想定して、試せることはやってみました。

時には、こんなこともします。↓

トレーナーが走り回ったり、近づいたり、

大げさに目の前で手を振ったり、

触ったり(※ショーの途中でアシカに触れることはご遠慮いただいております)、

傘を広げたり・・・

だいぶ気にならなくなったようでした。

 

10月下旬からは、実際にトレーナーが喋りながら

つぼみとショーを通しで行う練習を始めました。

この時点では、BGMやマイク、効果音はなしで練習します。

それができたら次は、BGMありで行い、

それもできたらマイクを付けて行い・・・

順番に少しずつ慣らしていきました。

あと、ショーと練習ではトレーナーの着ている服も違うので、

ショーの衣装にも慣れさせなくてはいけません。

 

現在は、効果音ありの練習に入ったところです!

 

と、まあ、こんな感じで進めてきたわけですが、

これはつぼみの場合でして・・・

 

ショーの準備は、トレーナーの練習も必要なんです。

まず、ボール乗せや逆立ちといったパフォーマンスの種目を

つくるところから始まりますが、できたら随時、

他のトレーナーに教えていかなくてはいけません。

(アクア・トト ぎふでは)1つの種目をつくるのは一人で行いますが、

トレーナー全員がその種目を

つぼみとできるようにしなくては、ショーはできませんからね!!

次に台本を覚えて、つぼみがいない状態で立ち稽古を行います。

ショーをイメージして、「ここでこのサインを出して、ここで移動して・・・」

といった感じで台本を見ながら練習をし、覚えたら台本は見ずに練習をします。

そして、やっとつぼみと一緒に全体を通しで練習をしていきます。

 

先程も書きましたが、流れができるようになったらBGMを流して、

マイクをつけて、衣装を着て・・・これをトレーナー4人全員が

順番にできるようにしていきます。

そして現在、4人がそれぞれがつぼみとショー練習の真っ最中です。

練習も笑顔で本番同様行います。

トレーナーがお客さん役です。

散歩の練習。つぼみの目の前でわざと手を振ってみたりします。

一通り終わったら、反省会をします。

 

いよいよつぼみがショーデビューする日が近付いてきました!!

まだ、もう少し練習が必要ですので、あとちょっと待っていてくださいね!!!

 

近いうちにデビュー日の報告ができるかもです!!!!

(毎日一生懸命練習していますので、

ショー以外の時間もアシカステージをちらっと覗いてみてください。

観覧席に入ることができませんが、ガラス越しでもつぼみのショー練習が

見られるかもしれません・・・!!)

 

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カテゴリー  アシカショー
キーワード 近藤
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