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おもしろ飼育日記

研究・調査の日記

高校生カメサミット

田上 2011.08.14(日)

8月5~7日に、カメの調査を実施されている高校生が全国各地から、

愛知県に集合されました。

その名も「高校生カメサミット」!

そして、最終日のプログラムとして、

なんと当館の特別企画展「カメぺディア」見学を組み込んでくださいました。

東は栃木県、西は高知県・岡山県と津々浦々から、

約20名の生徒さんたちが大集合です。

(いつもお世話になっている岐阜高校の生徒さんも参加されていました!)

 

まずはバックヤードを案内し、その後いよいよ「カメペディア」の見学です。

P8070058.JPG
展示解説を行うのは、この方。愛知学泉大学の矢部隆教授です。

なんて贅沢な!

身振り手振りを交えつつ、汗だくになって丁寧に解説してくれています。

我々職員はもはや出番なし・・・

(一緒になって解説を聞くのみです、勉強になりました)

 

P8070064.JPG

リクガメブースは屋外なので暑い!でも、みんな真剣に聞き入っています。

 

今回の「カメペディア」見学の感想など、

参加者の皆さんに直接お聞きする時間がなく、

もうすこし対話できればうれしかったのですが、

帰りの時間もありますし、しかたありませんね・・・。

皆さんのカメ研究でのご活躍に期待しております!

 

 

 

 

繁殖シーズン到来♪

大島 2011.05.01(日)

いよいよゴールデンウィークも始まり、各イベントで大忙しの日々・・・

時を同じくして、日本産淡水魚たちの繁殖シーズンの到来です。

ちょっと前にサンショウウオ(アベ、クロ、ホクリク)やヒキガエル(アズマ、ナガレ)など両生類の産卵をご紹介しましたが、

いやいや魚類だってお盛んですのよ(と密かにライバル視しているワタシ・・・)

特に日本産の淡水魚は、四季の変化に敏感で、この時期、水が温み、日長が長くなってくると繁殖期を迎える種が多くいます。

 

IMG_5735.JPG

まるで理科の実験室みたいに、整然と並ぶビーカーの中には、

人工授精によって得られたスイゲンゼニタナゴやアブラボテの受精卵や仔魚たちが、うやうやとおります。

 

IMG_5743.JPG
稚魚期となったスイゲンゼニタナゴです。
このほかにも、ウシモツゴやデメモロコなんかも現在育成中です。

 

IMG_5742.JPG

これがウシモツゴの仔魚です。

デメモロコの仔魚は、あまりに小さくて写真撮れませんでした・・・(泣)

 

IMG_5745.JPG

こんな仔稚魚育成用の水槽が、バックヤードにずらりと並ぶのもこの時期ならでは。

バックヤードツアーのコースにも含まれていますから、ぜひ見てみてくださいませ!

 

 

さ、今日の産卵チェックしてこよっと♪

 

カテゴリー: 研究・調査

キーワード:

ようやく岐阜県に生息する6種の紹介が終わりました。

今回からは、日本各地にいるサンショウウオをご紹介します。

 

1発目はコチラ。

abepanel.JPG

アベサンショウウオです。

このアベサンショウウオは小型サンショウウオで唯一、「種の保存法」で捕獲等が禁止されています。

今回のサンショウウオ展を企画するにあたり、このアベサンショウウオは規制が厳しいため、

生体の展示はちょっと無理だろうと思っていました。

しかしながら、数年前、福井県越前市で行われた「アベサンショウウオネットワーク会議」に参加した際、

アベサンショウウオ保全活動に感銘を受け、保全という切り口からでも紹介できればと考えていました。

 

今回、その情報収集のため、大変お世話になったのが、福井県両生爬虫類研究会会長、

(環)希少野生動植物種保存推進員の長谷川巌さんです。

お忙しい中、生息地など現地案内していただき、これまでの活動成果などについての資料もこころよく提供していただきました。

 

実際、アベサンショウウオが暮らす場所を目にして驚いたのは、人の生活圏と本当に近いことです。

民家の裏庭で繁殖していたりするものですから、ちょっと衝撃的でした。

また、人それぞれ、いろんな立場の方がおられます。そういった保全活動の難しさについても思い知らされました。

 

その後、展示準備を進めていくうちに、なんと幸運にもアベサンショウウオの捕獲・展示許可がおりました。

abei2.JPG

これは当館にやってきた若いメス個体です。

繁殖期は終わっており、時期的に微妙でしたが、なんとか発見できました・・・・。

(どうでもよいことですが、見つけたのは私ではありません。でも、こういうのって結構後引くくやしさです・・・)

 

abei.JPG

今回のアベサンショウウオの展示が、サンショウウオと暮らしていくための「理解」につながるものとなれば、本当にうれしいことです。

同時に、飼育下繁殖方法の確立めざして、取り組んでいきます。皆さんにも良い結果を伝えられるよう、頑張っていきたいと思います。

その3です。

 

道路沿いのゴミを除去すると同時に、道路のたまり水を、繁殖池と間違えてメスを待っているオスや、

すでに産みつけられてしまった卵のうを救出したら、次の作業です。

次は繁殖池の造成です。これが、なかなかキツイ!

 

DSC00613.JPG

毎年同じ場所に池を掘っても、たった一年で落ち葉や植物で半分以上が埋まってしまいます。

もちろんその上にはこの写真のように雪がつもっていることも。

(この写真は当時のものではありませんが、同じ場所です)

 

rannou.JPG

でも、繁殖に集まった成体と卵のうが観察できると、体の疲れが癒えるとは言いませんが、

一瞬喜びで疲れを忘れてしまいました。

また、この作業から数カ月後、同じ場所でたくさんの幼生が確認できた時は、ほんとにホッとしました。

 

そしてこの年から、アクア・トトぎふでは、ハクバサンショウウオの飼育に取り組み始めました。

残念ながら、いまだ飼育下繁殖には成功していませんが、少しづつ進展しています。

 

もともとゴミと一緒に捨てられてしまっていたのは、何が問題だったかというと、

「みんなそんなところにハクバサンショウウオがいるなんて知らなかった」ということです。

そもそもサンショウウオ自体が知られていないわけですから、当然です。

飼育下繁殖技術などの確立も大事ですが、実物をみて、その生物のことを知ってもらうことも、

水族館の大切な使命です。

 

という熱い思いを込めての、ハクバサンショウウオの初展示なのです! 

それでは、話の続きです。

ハクバサンショウウオを初めて見たのは、4年前。

カスミサンショウウオの保全活動を一緒に行っている岐阜高校の先生で、

岐阜県野生動物保護推進員の高木先生に、ハクバサンショウウオの保護活動を

見に来ないかとお誘いを受けたのです。

 

※当時の岐阜県レッドデータブックでは、まだヤマサンショウウオと記載されていました。

その後、ハクバサンショウウオのシノニムであるということで、名前が変わりました。

 

場所は岐阜県の北部、飛騨地方。水族館から車で約3時間!

私は岐阜県出身ではなく、大阪のいわば巷の子。

岐阜県って広!とこの時初めて感じました・・・。

<行く途中の風景>

 

20090518123117.jpg

いやー、景色最高!

 

 

さて、ようやく到着して、車を降りると、あれ?なんか寒いんですけど・・・。

それもそのはず、雪が見事に残ってるじゃないですか。

水族館では半袖だったのに。またも岐阜県の広さを痛感しました。

 

さて、到着後はすぐに活動開始です!

何をするかというと、まず道路脇にたまった落ち葉やゴミを撤去します。

 

DSC00618.JPG

 

雪解け水が常に道路わきを流れており、落ち葉やゴミがあると、水がたまって池のようになってしまいます。

すると、そこでハクバサンショウウオが誤って卵を産んでしまい、

そのまま流されたり捨てられてしまったりするのです。

なんてこった!!

 

つづく

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