
嶋津 2012.02.01(水)
こんにちは!
2月のマンスリーは「生き物たちの建国記念日」ということで、生き物たちが作る「巣」を「国」に見立てて紹介します!
ちなみに展示種は「共生ハゼ・エビ」「カンザシゴカイの仲間」「タランチュラ」「ケスジヤドカリ」の4種。
今回のマンスリー水槽のイチオシは「ケスジヤドカリ」です!
何と言ってもこの大きさ!立派なヤドカリイソギンチャク!
見応えのある個体です!
個人的にはメジャーな生物同士の夢のコラボだと思っています!
この「ケスジヤドカリ」ですが、私にとっては懐かしい思い出たくさんあるヤドカリなのです。
幼い頃、私は磯遊びが大好きで「潮だまり」にいるイソギンチャクやヤドカリなど
大変興味深く観察していました。
小学生低学年の頃、神奈川県にある当時「江ノ島水族館」(現在は新江ノ島水族館)に
立ち寄った時に、この「ケスジヤドカリ」が展示されておりました。
当時の私にとっては、「大好きなヤドカリとイソギンチャクが一緒にいる!!」という光景は
衝撃的な光景でした。
しばらくの間このヤドカリの魅力にハマり「痺れて」しまったのは言うまでもありません。
そんな私も大人になって「水族館」で働くようになり、
こういった懐かしい「生き物」と再会できるのはとても感慨深いものです。
アクア・トトぎふには来館される皆様の記憶に残るような、
すごい「生き物」がたくさんいますので、是非遊びに来て下さいね!
大島 2012.01.27(金)
先日から展示を始めた「サツキマスの卵」のその後ですが、
順調にふ化が進み、ちっちゃな尾びれをぴろぴろしています。
今は、お腹につけた袋から栄養を取って、成長しています。
ん~♪なんともかわうぃね~♪
もうしばらくして、栄養を吸収しつくすと、
いよいよ泳ぎ始めて、稚魚らしくなってくるはずです。
さて、そんなサツキマスの親たちですが、
去年の春に当館にやってきた頃はといいますと・・・
![]()
こんな感じで、ギンギンです!!!!(スマートバデーにあこがれますな)
それが、秋、繁殖期に入ると・・・
オスは吻先が、曲がっていかつい顔つきになり・・・
メスは、お腹がふっくらして卵をもっているのがわかります。
そして、どちらも体の色がほんのりピンク色をしていますね。
これが、婚姻色というもので、繁殖期になるとあわられるものです。
アクアトトフリークでサツキマスマニアの方なら、
この違いにお気づきのことでしょう。
(今、現在もこの婚姻色を見ることができますよ。)
本来、自然下では、産卵後には死んでしまいますから、
今の時期、その姿を見られませんが、
展示水槽内では、まだ産卵していない親たちが、悠々と泳いでいます。
(水温の影響で、自然下とはちょっと・・・いや、だいぶ違う環境になっているわけです)
誕生した仔魚たちが、2年後こんな姿になってくれれば、良いなぁ~。
ということで、サツキマスの仔魚たちの続報でした。
大島 2012.01.23(月)
先日、休館日にサツキマスの展示水槽に潜水して、
産卵床の確認をしましたところ、
発眼卵が砂利の中から出るわ出るわ、
水中で徳川の埋蔵金を掘り出したかのような興奮状態に・・・。
(おかげでボンベを大量に消費してしまった)
回収した卵は、発眼しているものが248粒、
まだ発眼していないものが44粒で、
そのうちの一部を今回、展示する運びとなりました。
卵の中に眼ができているのがお分かりになりますか?
ほらほら、眼があるでしょ?
実は、昨年も産卵を確認したのですが、
水槽の中でそのまま様子を見ていたら、
いつのまにかなくなってしまっていました。
(他の魚に食べられたか、死んでしまって分解されてしまったかは分かりませんが・・・)
そんな苦い経験を経て、今回は卵の回収を行なったわけです。
サツキマスは、川の上流域で川底から浸透水とか
伏流水などがしみだしているところに産卵します。
そんな環境を水槽内で再現した結果、
昨年と同じような場所(湧水させている場所)に産卵したのです。
ちょうど、今年の産卵の瞬間も運よく観察することができましたが、
その瞬間、周りにはお客様が誰もいなくて、ひとりで、
「うおっ!!!!!!」 (・・・あう~さびしい・・・)
さて、展示を行なった卵はといいますと、
本日(1月22日)、1匹ふ化してました!
ちょっと見づらいですが、尾部がぴろぴろしています。
ひょっとしたら、孵化の瞬間を見ることができるかもしれませんよ?
たくさんの仔魚が誕生するといいなぁ~♪
(うん、水温13℃の潜水、
腰を痛めながら作業した甲斐があったというものです。・・・でも、まだ痛い・・・)
※昨年の産卵シーンも映像にて展示しております。
嶋津 2012.01.20(金)
こんにちは!今年は「魚を飼育するに必要な事」をテーマに
いくつかシリーズ化してブログを書いていきたいと思います!
というのも…「魚の飼い方を教えて欲しい!」というお問い合わせが多いからです。
どんな問い合わせがあるのかと言うと…
「近所の川で魚を捕まえたけど飼育法が分からない!」
「川魚の飼い方を教えて!」
「どんな餌を食べるの?」
「魚を飼ったのは良いけど、すぐに死んでしまう。」
「水換えの仕方が分からない。」
「大きくなったから近くの川に放してもいいですか?」
「飼えなくなったので引き取って貰えませんか?」など…
様々な種類のお問い合わせがあります。
「魚」や「身近な河川」に興味を持ってもらう事は非常に嬉しいです。
また「飼育」を通じて、自然界では観察が難しい「魚」の
興味深い生態や理解が深まると思いますので、
機会があれば是非チャレンジしていただきたいとは思いますが…
「魚」を飼う前に必ずいくつか検討していただきたい事があります。
①「飼育する魚の知識」
②「飼育器具の検討」です。
①も②も「当たり前」の事ですが、
飼育相談をしていると
「思いつきで飼育」「数年後の事を考えないで飼育」という
内容が比較的多いからです。
中にはしっかりと知識を深めていらっしゃる方も多いのですが、
それでも上記に挙げた例がまだまだ多いのも事実です。
私が今まで体験した飼育相談の中で、非常に印象に残っているのは…
40代くらいの女性からの質問でした。
「イワナを飼っているのですが、次々と死んで行くのでどうしたらいいでしょうか?」
私は「基本的な飼育器材」や「魚の状態」などを必ず聞くようにしています。
話を進めていくと、とんでもない事が分かりました。
「水温は25℃あります。」 ちなみにこの質問を受けた日は7月の真夏日でした…
「水槽用のクーラーは付けていないのですか?」
「付けていません。」
イワナの仲間は河川上流域の水が冷たい環境に生息しています。
これではイワナが死んでしまうのも無理はありません。
また「近くの河川でコイやナマズの稚魚を採集してきたので、
飼育法や餌を教えて欲しい!」という種類の相談もありますが、
コイやナマズ類は比較的成長が早い上に、
飼育法に問題が無ければ少なくとも5年以上は生きます。
稚魚時は30cmくらいの小さな水槽でも飼育出来ますが、
最終的には90cm以上の大きな水槽を
用意しなければならなくなる可能性が非常に高くなります。
「メダカやタナゴの飼い方を教えて欲しい!」という、
小魚の飼育法についての問い合わせもあります。
メダカの寿命は自然下では「一年」とされていますが、
水槽の中で飼育すると「天敵がいない」
上手に飼育すれば「3年前後」は
生きる個体がたくさんいますし、
タナゴの仲間も一部例外はありますが、
普通に飼育すれば2~3年くらいは生きます。
「小魚」とはいえども、
比較的長生きするものなのです。
「大きくなって飼育する事が出来ない。」
「飼育に飽きた。」「飼いきれない。」などの理由で、
「飼育放棄」をする事は絶対に許されない行為です。
もし飼育出来ないのであれば、「責任」を持って「飼い主」を探すのが最低限のマナーです。
「飼いきれなくなった魚」を身近な河川に放す、
「密放流」が後を絶たずに、全国的に大きな問題となっています。
逆にこんな事も…
「フナを飼っています!何年も生きています!」
「家で飼っているドジョウが5年以上生きているんです!」
「金魚すくいの金魚が6年も生きていて…」など、
館内を歩いているとお客さんから声を掛けられることもあります。
そういう報告を聞くと非常に嬉しくなります。
「準備出来ていますか?」 「天寿を全うするまで面倒見れますか?」
魚を飼う前に必ず確認しましょう!
大島 2011.10.29(土)
この秋、プチリニューアルを行ないました。
それは、3階にある「上流の魚」たるタイトルがつく
アジメドジョウの展示水槽です。
以前より、アジメドジョウを展示飼育しておりましたが、
隠れて見えなかったり、じっとしていて泳がなかったりと私個人的にも不満の残る展示でした。
実は、このアジメドジョウは、上流域つまり流れのある場所に棲んでいて、
よく泳ぐのです!!
川の中に潜ってみると
川底を這うように、群れをなしてぴろぴろ~っと泳いでいるではありませんか!
初めて見た時、感動すら覚えました。
夏、上流で川遊びした方は、そんな彼らを見たことがあるかもしれませんね?
その様子を水槽でも再現したくて、今回水槽内に水流を付けてみました。
流れに負けじと泳ぐものや石の隙間をうねうね潜っているものなど
まさに自然!!(と自画自賛)
ま、水槽の片隅で休憩モードになっているものもいますが、それは愛嬌ってことで・・・。
泳ぐアジメドジョウをぜひご覧あれ!!!
(アジメドジョウに混じってヨシノボリも展示しています)